第3回の練習は、国分寺台文化センターで行われました。ここは3年前、花火大会も夏祭り(エビフェス等)も中止になったコロナ期に、夜8時から海老名市がいろいろな場所で花火を打ち上げるという粋なはからいをして、練習を中断してみんなで花火見物をした思い出があります。電気を消してみんなで見た花火は、今後どうなっていくのかわからない不安な世の中において、希望の光に見えました。
さて、重要な報告です。今後の国分寺台文化センターの練習時間ですが、バスの関係もあって、試験的に15分早めて18:15~20:15としてみます。直近では5月13日となりますので注意してください。
本日の練習参加者は、Sop11名、Alt10名、Ten4名、Bass4名の、合計29名でした。
〈練習曲〉(伴奏:稲垣史織)
◆No.46 Since by man came death (p186)
GraveとAllegroの対比(闇と光)を表します。闇(Grave)は混とんとした、よどんだ感じ。対して光(Allegro)はピチピチ跳ねる元気な魚のように生き生きと歌ってくださいい。発音ですが、最初のmanのaはcatのaと同じです。明るく発音します。18小節のAdamのAも同じです。23小節からのso in は「ソウイン」と発音。特に29小節目が言いにくいので注意です。32小節3拍目のあとブレスします。
6小節AltとTenのアンサンブル、22小節SopとTenのアンサンブル注意。
Bassの音、28小節~31小節が難しいので特に良く練習してください。
◆No.39 Their sound is gone out (p151)
gone outは、「ゴナウト」とリエゾンします。out「アウト」のtは、次の休符で発音。lands「ランズ」のsも次の休符で発音しますが、音が繋がっているところは四分音符の裏拍で s を言いましょう。
13小節のand their words unto the ends of the world. ですが、「アンドゼァワーザントゥズィエーンゾブダワールド」赤色の発音をはっきりと。特に最後の「ルド」は大切です。
25 小節目のis gone out inは「イズ ゴーナウティン」ではなくgone outの間を切って「イズ ゴーナウト イン」と発音します。
◆No.7 And he shall purify (p35)
復習でしたが、音が取れてないところがありました。曲頭から出てくるAndの「ド」を発音するのにちょっと苦労していますね。「ド」は無声でもheの前に間を作れば発音しているように聞こえます。どの場所でも必ずAndのdは発音するようにしてください。
23小節、offeringは「オッフェリング」righteousnessは「ライチャスネス」です。
41小節から51小節までアンサンブルが難しく、まだ危ないので次回もう一度復習します。
メリスマは徐々に良くなってきています。
◆No.41 Let us break their bonds asunder (p161)
速いテンポでもだいぶ歌えるようになってきました。このNo.41はメサイアの中でも特に難しい部類に入る曲です。前曲No.40でバスソロが「なぜ国々は激しくいがみ合うのか?なぜ人々は虚しいたくらみにふけるのか?地上の王は立ち上がり、統治者たちを結束して主の油注がれたもの(キリスト)に逆らって言う」(詩編2:1~2)と歌います。そしてこのNo.41「我々は彼らの枷(かせ:罪びとの首や手足にはめる鎖付きの刑具)を外し、くびき(牛や馬をつなぐ棒状の木製の器具)を投げ捨てよう!」(詩編2:3)が合唱で歌われます。
No.40とNo.41の聖句(聖書の中の文)は聖書では繋がっている文です。このNo.41の解釈には2通りあって、ひとつは、地上の王や統治者たちが、キリスト信仰者に向かって言っているという説。もうひとつは、地上の王(または統治者)に向かってキリスト信仰者が
言っているという説です。どちらを選ぶかで、歌う息の種類が変わってきます。
えびなメサイアは後者の、「キリスト信仰者が、王や統治者の枷やくびきをバラバラにして投げ捨てる」という解釈を採用です。枷やくびきはこの場合、欲に支配されて自由を失っていることを指します。後者を選ぶ理由は、王や統治者たちがキリスト信者に向かって、「奴らはキリストという枷やくびきに支配されている」というセリフは聖書のどこにも出て来ないこと、それに対し、キリスト信仰者が「欲という枷やくびきから解き放たれ~」なんてセリフはいっぱい出てくるところからです。そして何より、ヘンデルの音楽そのものが、そうであることを物語っています。
No.41は、鉄のような壊すことが困難なものを、正義の名のもとに皆の力で打ち砕こうとしているような気持ちで歌いましょう。全体に固めの響きで。
3拍子ですが、Let us break their bonds asunder, let us breakの赤い文字のところをよく響かせて裏拍に当たるところは強拍の裏に軽く乗せるようにします。裏拍の言葉は無理に歌わなくても意味は通じます。 10小節からのand cast awayは「アンド カースターウェイ」とandのドを発音お忘れなく。
[次回練習予定曲目]2023年5月6日18:30~20:30 海老名市文化会館206室
【第1部より】
①No.7 And he shall purify (p35)(復習)
②No.9 O thou that tellest good tidings to Zion (p41)
【第2部より】
③No.39 Their sound is gone out (p151)(復習)
④No.28 He trusted in God (p115)
【第3部より】
⑤No.46 Since by man came death (p186)(復習)
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