第8回練習2025.10.11(No.17/21/25/26/4/44)
- ebinamessiah2021
- 10月12日
- 読了時間: 6分

第8回練習でした。練習参加者は、Sop18名、Alt10名、Ten2名、Bass5名の合計35名でした。
聖母マリアの絵画は、盛期ルネサンスのイタリアの画家、ラファエロの31歳の時の作品です。(ラファエロは短命で37歳で亡くなっています)サン・シストの聖母(システィーナの聖母とも呼ばれる)は、ラファエロが描いた最後の聖母マリアであり、のちの多くの画家に大きな影響を与えました。下の天使の絵も有名ですね。モデルはラファエロがこの絵を描いているときによく遊びに来ていた子供たちで、パン屋のパンを欲しそうに眺めている様子だそうです。
《10月11日練習曲》 (伴奏:稲垣史織先生)
◆No.17 Glory to God (p68)
☆復習
・毎回歌い始めて最初に感じるのはgloryの躍動感の無さです。これは楽譜には書かれてなく、(というか記載不能。。。)演奏者側が自発的に意識する必要があります。工夫として、gloryのlo「オゥ」を軽く押してみる。
・3小節目のhigh~「いとたかきところ」はcresc.する。
・18小節目からのgood will「グ(×ト)ウィル」ですが、無声子音(×ト)はやってるつもりでも聞こえてないことが多いです。もっと聞こえるように大きく。
・4声が同時に長い音符を歌っているときは常にハモっているか意識する。
・towards menの発音は「トゥウォーズメン」です。(トゥワーズメンではない)
◆No.21 His yoke is easy, and his burthen is light (p86)
☆新曲(1部の合唱6曲はこれで全曲クリアです)
・His yokeのHisの s はすぐに発音してyokeに勢いを付けます。Hisのsは有声にしてしまうと、「u」の母音が発生してしますので注意が必要です。
・yokeは二重母音ですので、「ヨーク」ではなく「ヨウク」と発音してください。
・burthenは「バーゼン」。でもこれはburden「バーデン」(重荷)の古語なので、「バーデン」と発音して構いません。
・25小節~26小節、32小節のBassのリズムは小さい音符を採用です。
・音取りに慣れてきたら、楽譜上のダイナミック、fとpの差も出せるようになるといいですね。
・Tenの9小節4拍目の「ラ」の音、音程注意。
・Bassの23小節4拍目「ミ♭」の音、高いので音程注意!
・Bassの33小節4拍目の「シ♭」の音が難しい。
・Bassの43小節4拍目の「ミ♭」の音、音程注意。
・付点の付くメリスマは不安定になりがちですが、おなかの下に重心を下げて(丹田)支えを作り、身体を揺らさないようにして歌ってください。
◆No.25 And with his stripes we are healed (p102)
☆復習
・二分音符主体で曲が進みますが、歌いやすいのか四分音符の個所で、走る傾向があります。テンポ通りに落ち着いて。
・最初に出てくるAnd with his stripesの4つの音は十字架を表していますが、各パートの歌い方、具体的には「アンド ウィズ ヒズ ストライプス」と子音をはっきり発音することにより、スタッカートに聞こえてくるはずです。そのあとのwe are healed(私たちは癒された)はレガートで歌います。
・And with his stripesの4つの音ですが、hisからstripesに行く音が極端に下がるので着地失敗でstripesの音程が不安定になりがちです。注意してください。
◆No.26 All we like sheep have gone astray (p106)
☆新曲
・76小節目のAdagioから練習しました。ここは第1部の序曲、第2部の1曲目(No.22)で出てきた受難のリズムが使われています。神の言葉に無関心であったことを悔い、自分自身の罪の重さを悟り、目覚めた人々の良心の声・罪の告白の場所です。
・Adagioをやった後、前半のメリスマの練習をしました。メリスマは1拍目と3拍目が遅れないように注意しましょう。
・19小節はBassがよく音を間違える場所です。18小節の歌い終わりと同じ音で始めると思っていれば大丈夫です。
・43小節4拍目から45小節3拍目までTenの皆さんはBassをお手伝いしてください。45小節2拍目のBassの音はコードパーフェクトの音は間違っています。楽譜通りでお願いします。
◆海老名文化祭10/19の練習
☆No.4とNo.44ハレルヤコーラスの2曲をスクランブルで通しました。
[次回練習予定と曲目]
2025年10月18日(土) 18:30~19:30 / 海老名市文化会館107室、19:30~20:00海老名市文化会館大ホール
(107室)
①No.21 His yoke is sasy, and his burthen is light (p86)復習
②No.26 All we like sheep have gone astray (p106) 復習
③No.28 He trusted in God (p115) 新曲
(大ホール)
④No.4 And the glory of the Lord (p11)
⑤No.44 Hallelujah (p171)
[海老名市文化祭スケジュール]
●2025年10月19日(日)
13:30~13:50 108室で声出し練習
14:10 舞台下手廊下待機
14:20 本番
※海老名メサイア2026年3月7日公演のソリストを紹介します。

■ソプラノ:澤江 衣里(さわええり)
島根県益田市出身。国立音楽大学卒業。東京藝術大学大学院修士課程及び博士課程修了。英国歌曲研究により博士号取得。日本学術振興会より奨学金を得て、ロンドン留学。第79回日本音楽コンクール2位入賞。第11回東京音楽コンクール最高位。声楽を永井和子、佐藤峰子に師事。2006年よりバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)のアンサンブル・メンバーとして研鑽を積む。ソリストとして読売日本交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、BCJと共演。《ロ短調ミサ曲》、《メサイア》、《ドイツ・レクイエム》、《カルミナ・ブラーナ》やロイド=ウェバー《レクイエム》など後期バロックから現代まで幅広いレパートリーを持つコンサート歌手として活躍している。NHKテレビ番組『名曲アルバム』バッハ《コーヒー・カンタータ》独唱、NHK-FM『リサイタル・ノヴァ』に出演。島根県ふるさと親善大使・遣島使。洗足学園音楽大学非常勤講師。澤江衣里オフィシャル・ウェブサイト:https://www.eri-sawae.com

■アルト:松浦 麗(まつうられい)
大阪教育大学卒業。第8回藤沢オペラコンクール第3位。藤原歌劇団公演「椿姫」のアンニーナ、「蝶々夫人」のスズキ、「フィガロの結婚」ケルビーノ、「トロヴァトーレ」イネス等に出演。
びわ湖ホールオペラでは「神々の黄昏」フロスヒルデに出演。
コンサートでは東京フィルハーモニー交響楽団ロッシーニ「スターバト・マーテル」、東京交響楽団及び東京都交響楽団「真夏の夜の夢」、読売交響楽団/群馬京響楽団「第九」、東京都交響楽団「戴冠式ミサ」他、モーツァルト「レクイエム」、ヴェルディ「レクイエム」、ヘンデル「メサイア」等に出演している。藤原歌劇団団員。神奈川県立相模原弥栄高校非常勤講師。

■テノール:紀野 洋孝(きのひろたか)
大分県立芸術緑丘高等学校卒業。東京藝術大学卒業。日本演奏連盟新進演奏家国内奨学金奨学生として同大学院修士課程を修了。日本歌曲の研究にて同大学院博士課程修了。博士号(音楽)取得。在学時に長野羊奈子賞、毛利準賞、三菱地所賞を受賞。
日本トスティ歌曲コンクール2015第2位・秋篠日本歌曲賞受賞。令和元年度奏楽堂日本歌曲コンクール第30回歌唱部門第2位受賞。
これまでに、ベートーヴェン《第九》《ミサ・ソレムニス》、ヘンデル《メサイア》、モーツァルト《レクイエム》などでテノールソロを務める。

■バス:加藤 宏隆(かとうひろたか)
静岡県出身。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業後渡米。ジョンズ・ホプキンス大学ピーボディ音楽院修士課程修了。インディアナ大学ジェイコブズ音楽院ディプロマ課程修了。オペラでは東京二期会「パルジファル」グルネマンツ、「タンホイザー」領主ヘルマン、「魔弾の射手」カスパール、日生劇場「後宮からの逃走」オスミン、「連隊の娘」オルテンシウスなどで出演。オペラ以外にも、バッハ・コレギウム・ジャパン声楽メンバーとして、国内外の演奏会や録音に参加するなど宗教音楽の分野でも活躍。コンサートソリストとしては、バッハ・コレギウム・ジャパン声楽メンバーとして国内外の演奏会や録音に参加するなど、宗教音楽の分野でも活躍。ヘンデル「メサイア」、フォーレ「レクイエム」、バッハ「ロ短調ミサ曲」「マタイ受難曲」などで国内主要オーケストラとの共演多数。2021年4月、「リッカルド・ムーティ、イタリアオペラアカデミーin東京」に、「マクベス」バンコで参加。2023年読売日本交響楽団「第九」ではソロを務めた。二期会会員。



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